歌うまになるための知識

歌が上手くなる!歌声を作る体のしくみを知ろう

この記事では、歌を上手く歌えるようになるための基礎知識をお伝えしていきます。

純粋に歌が上手くなりたい方から、ボイトレの先生の言っていることを理解したい方まで、できるだけ初心者の方でも分かりやすく言葉を選んで紹介していますので、ご覧になってください。

歌声を作る体のしくみを知ることで、具体的に体のどの部分をどのように意識したら良い声で歌うことができるのかを理解することができます。

ゆずちゃん
ゆずちゃん
ねぇTJ、YOASOBIとかYamaってかっこいいよね。あんな風に歌いたいな〜
TJ
TJ
ゆずちゃん、いつも口ずさんでるもんね
ゆずちゃん
ゆずちゃん
うん。うまく歌えるようになりたいな
TJ
TJ
じゃ、まずは歌うための体のしくみから知っていこうか
ゆずちゃん
ゆずちゃん
うん!わかりやすく教えてね

 

TJのプロフィール

ボーカル歴21年
大学2年の頃から5年間、アーティストとしてレコード会社に所属し、音源のリリースや年間120日を超える全国ツアーを経験
現在はR&Bシンガーとして、4人組のバンドに所属
有名ボイストレーナーの下でボイストレーニングを勉強中

今回は、歌声を作る体のしくみを紹介します。

歌い方はもちろん大切ですが、どのように体を使うと良い声が出るのかを知ることによって、理論的に上手く歌えるようになれます。

安定した息で声帯を振動させる


ふだん生活をしている中で「呼吸しなきゃ」と意識している人はいないですよね。

何かを当たり前のようにできることを「息をするように」と例えるくらい、誰もが無意識に呼吸をしています。

遊んでいるときも、勉強をしているときも無意識に、そして一定のリズムで呼吸をしていますよね。

それでは、歌うときはどうでしょうか?

フレーズの歌いまわしによって、呼吸するタイミングが違うので、安定して息を吐き続けるのがむずかしいと感じることがあるのではないでしょうか。

フレーズの終わりになると息が続かないという経験をしたことがある方は多いと思います。

この時に、声が細くなったり、音程がブレたりして、歌声が不安定になってしまいませんか?

ゆずちゃん
ゆずちゃん
それね!なんでなの?不思議だよね
TJ
TJ
これは、歌声を出すためのしくみが関係しているんだよ

歌声は、息が声帯を震えさせて出す音が元になっています。

この振動を安定させるためには、一定の息の量を吐き続けることが大切だということなんです。

では、どうして息が続かなくなってしまうのでしょうか?

それは多くの場合、胸式呼吸と呼ばれる浅い呼吸で歌っていることが原因です。

胸式呼吸で息を吸うと、肺が狭い範囲で膨らもうとするので、息の量が十分に確保できません。

結果として、一定量の息を声帯に当て続けることができなくなってしまうのです。

ゆずちゃん
ゆずちゃん
じゃあどうすればいいの?
TJ
TJ
横隔膜を使うんだよ

安定した息を作り出すために習得したいのは、横隔膜を使った腹式呼吸です。

横隔膜とは、肺の下にあるアーチ状の筋肉です。

横隔膜が機能することによって腹式呼吸をすることができます。

腹式呼吸で息を吸うと、横隔膜が内臓ごと下がり、お腹が膨らみます。

肺のスペースだけよりも、より広いスペースで息をためることができます。

結果として、使える息の量が増え、声帯に当てる息の量を一定に保てるようになります。

つまり、腹式呼吸を使えるようになることが歌声の安定への近道ということです。

声帯をコントロールする

声を作り出す声帯と声帯を支える筋肉

次は声帯について紹介します。

声帯とは、息の通り道にある振動弁です。

息が声帯を通ることによって、声帯原音と呼ばれる声のもとが作り出されます。

その声帯を動かすためには無数の筋肉があるのですが、ボイストレーニングでは以下の2つを知っておくとボイストレーナーの言っていることが理解できます

ここでは、アルファベットとその働きだけ分かればOKです。

それでは、それぞれの筋肉の働きを見てみましょう。

TA 甲状披裂筋

<こうじょうひれつきん>
声帯に並走するようにある筋肉で、声帯に作用します。
TAが機能することによって声帯が縮まり、低く太い声が出ます。

CT 輪状甲状筋

<りんじょうこうじょうきん>
甲状軟骨と輪状軟骨の間にある筋肉で、声帯に作用します。
CTが機能することによって、声帯が引き伸ばされ、高く細い声が出ます。

ゆずちゃん
ゆずちゃん
へぇ〜、筋肉で声帯を動かして声を変えてるってことなんだ
TJ
TJ
そうなんだ。ボイストレーニングで、この筋肉のバランスを整えることで、高い音でも楽に歌えるようになるんだよ

音程に合った声の種類

ここからは、歌でよく使う声の種類をレジスターと言う音程の区分け(声区)で紹介します。

レジスターには、いろいろな説がありますが、代表的なものをお伝えします。

1stレジスター

チェストボイス

声帯を通してよく鳴っている状態の地声です。

男性はE4 女性はA4までの低い声です。

1stブリッジ ここまでのキーはチェストボイスで歌うべきという境目です。
2ndレジスター

ミドルボイス

チェストボイスとヘッドボイスの中間の声区です。

男性はA4  女性はD5くらいまでをカバーできます。

2ndブリッジ ここまでのキーはミドルボイスで歌うべきという境目です。
3rdレジスター

ヘッドボイス

声帯を通してよく鳴っている状態の裏声です。

男性はD5  女性はA5までの高い声です。

さらに、ヘッドボイスの上の音域をカバーするスーパーヘッドボイスや、ホイッスルボイスと呼ばれる声区があるのですが、まずここまでを覚えておきましょう。

ブリッジはそれぞれのレジスターをつなぐ橋という考え方です。

チェストボイスとヘッドボイスは、それぞれ地声と裏声なので、特に意識しなくても出せる人が多いと思います。

しかし、ナチュラルな声に聴こえる幅は声区によって決まっています。

たとえば、チェストボイスのまま声区を越えていくと、どこかで裏返ってしまうと思います。この現象をフリップと呼びます。

やはり、声が裏返ってしまうと少し恥ずかしいですよね。

なので、声区を守って歌う練習が大切なんです。

では、チェストボイスの上の声区、2ndレジスターのミドルボイスは、どんな声なんでしょうか?

実は、ミドルボイスを生まれつき出せる人はほとんどいません。

なので、ミドルボイスは練習が必要な声なんです。

つまり、このミドルボイスの習得こそが、高いキーの歌をストレスなく歌えるようになるための鍵となるのです。

ミドルボイスとは

TJ
TJ
ゆずちゃんは、ミドルボイスって聞いたことある?
ゆずちゃん
ゆずちゃん
はじめて聞いた〜

ミドルボイスを習得することで、今までチェストボイスとヘッドボイスで無理して出していた音域を、カバーすることができます。

つまり、1stブリッジと2ndブリッジを違和感なくつなげて歌うことができるんです。

歌を上手に歌うためには、ミドルボイスの習得が欠かせないんですね。

ちなみに、このようにミドルボイスを習得した状態で高音発声をすることを、ボイストレーニングの世界ではミックスボイスと呼ぶので、覚えておくといいですよ。

TJ
TJ
声帯のコントロールの話、少しむずかしかったかな?
ゆずちゃん
ゆずちゃん
うん。でも、声帯をコントロールしてミドルボイスで歌えるようになればいいんだね
TJ
TJ
そうだね。しっかりボイストレーニングしていこうね

思いどおりに歌うためには、安定した息を声帯に当て続けた上で、声帯をコントロールできるように練習することが大切です。

一緒にミドルボイスを練習していきましょう。

共鳴腔で声を響かせる

ゆずちゃん
ゆずちゃん
ねぇTJ。プロの人って、なんであんなに響く声を出せるの?
TJ
TJ
それはね、共鳴腔と呼ばれる身体の中の空洞を上手に使っているからなんだよ
ゆずちゃん
ゆずちゃん
へぇ、響く声で歌えるようになりたいな

人の身体には、声を響かせる共鳴腔と呼ばれる空洞が3つあります。

咽頭腔共鳴

咽頭腔(いんとうくう)は、声帯の上にある空洞です。

声量がない、声に芯がないと悩む方の原因はここにあることが多いです。

この空洞を上手に響かせることができると、芯のある太い声が出るようになります。

それには、喉仏が適切な位置になるようにコントロールすることが大切です。

咽頭腔共鳴を実感してみましょう。

あくびをしようとしてみてください。

喉の奥に空間ができる感覚があると思います。

これが咽頭腔を共鳴させるための空間の作り方です。

この感覚のまま「ギー」と声を出すと、低く響く声が出るはずです。

このように、喉仏が下がっている状態のことをロウラリンクスと言います。

逆に、地声のまま高音を出そうとすると、喉が閉まる感覚があると思います。

このように喉仏が上がっている状態をハイラリンクスと言います。

咽頭腔をしっかり響かせるためには、喉仏を適切な位置にコントロールしながら歌うことがポイントとなります。

口腔共鳴

口腔(こうくう)は読んで字のごとく、口の中の空間です。

口腔を上手に響かせるには、声を当てる場所を意識することが大切です。

声を当てるのは、硬口蓋と軟口蓋の間にあるボイスポジションと呼ばれる場所です。

上顎を舌先で触っていくと、歯の裏から真ん中くらいまでは硬く、奥は柔らかいことがわかります。

この硬い部分を硬口蓋、柔らかい部分を軟口蓋と呼びます。

硬口蓋に声を当てると硬い音になり、軟口蓋に声を当てると柔らかい音になると思います。

口腔共鳴のポイントは、ボイスポジションに声を当てる意識をすることです。

鼻腔共鳴

鼻腔(びくう)は、鼻の奥にある空間です。

上手に響かせるには、鼻の奥に声を集める意識をすることが大切です。

これを鼻腔共鳴と呼びます。

鼻腔共鳴を保ったまま歌うことで、高音発声が楽にできるようになります。

鼻腔共鳴を実感するには、口を「も」の状態で閉じて、鼻の付け根の辺りに声を集めます。

この時に、指で鼻に触れると振動していることがわかると思います。

これがオープンネイザルと呼ばれる、鼻腔が共鳴している状態です。

この感覚を維持したまま歌うことができるように練習してみましょう。

この3つの共鳴腔を意識して歌うことで、響を持った声で歌うことができるようになります。

まとめ

上手に歌を歌えるようになるために、まずは基礎知識となる体のしくみを紹介しました。

もし、「◯◯さんのように上手く歌えない」と悩んでいたとしても、解決の糸口はどこかにあります。

どうしてかと言うと、プロのアーティストと私たちとの違いは、体を上手に使っているかどうかだけだからです。

「息の吐き方」「声帯の使い方」「共鳴の仕方」これら3つを意識して練習を積み重ねることで、きっとあなたが思うとおりに歌うことができるようになることができます。

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